デザイン・企画系就活生必見なPDFファイルの容量を激減させるスマートな方法
引っ越しました。都心は快適。
昨日は、「就活生版ジギョつく」へ取り組んでいた後輩の新規事業案にアドバイスをして、対価として手作り夕飯とセブンのコーヒーをごちそうになりました。A4一枚の企画書にアイディアをまとめるのに苦労している後輩をみていると、無い知恵を絞りながらデザイン案や企画案をESに書いていた自分の就職活動を思い出しました。そこで今日はこんなエントリを。
イラレやフォトショで作るとPDFって重くなりがち
最近の就職活動などでは、ESや企画書などの提出形態として、印刷物の郵送だけでなく、PDFファイルをそのままwebにアップロードして提出させるところも増えてきています。webでアップロードする提出形態の場合、提出期限がその日の23:59までだったりとギリギリまで粘れるのでとってもありがたかったりするのですが、大抵の場合アップロードできるPDFファイルの容量には制限がついています(だいたい25MBまでとか)。
IllustratorやPhotoshopをよく使う人にとってはあるあるだと思いますが、PDFのファイルは作りこむとなぜか100MBを軽く超えたりします。実際僕も、提出時間ギリギリまで考えて詰めまくった企画書を、いざ提出しようとした時になって容量オーバーで提出できない!となり焦ったことが多々あります。
こうしたPDFデータの容量が大きくなりすぎるという現象は、web提出のときだけでなく、ポートフォリオを印刷しようとした時にも問題になりました。aiデータやPDFが重すぎて印刷に時間がかかり、結果、新宿の郵便局に終電で提出しに行くなんてこともしょっちゅうでした。
PDFファイルの容量を軽くする方法はいくつか存在しますが、配置した画像が荒くなってしまったり、印刷するときに文字が掠れてしまったり、サムネイルが確認できなくなったり、その割にはあまり容量を減らせなかったり等々、「これは!」と思える方法をなかなか見つけられませんでした。が、最近とても手軽に容量を小さくでき、かつデータの劣化を最小限に留められる方法を知ったので、是非就活生のみなさんにshareしたいと思います。(※IllustratorなどAdobeソフトでのみできる手法です。持ってないって方は学割が効く今のうちにAdobe CC買っちゃうことをオススメします。)
学生・教職員個人版 Adobe Creative Cloud 12ヶ月版 Windows版 [オンラインコード] [ダウンロード]
- 出版社/メーカー: アドビシステムズ
- 発売日: 2013/10/01
- メディア: Software Download
- この商品を含むブログを見る
学生・教職員個人版 Adobe Creative Cloud 12ヶ月版 Macintosh版[オンラインコード] [ダウンロード]
- 出版社/メーカー: アドビシステムズ
- 発売日: 2013/11/28
- メディア: Software Download
- この商品を含むブログを見る
方法:PDFプリセットを[PDF/X-1a:2001]へ設定変更し保存する
以下Photoshopの場合の手順を紹介します。IllustratorやInDesignもほとんど同じ方法でできます。今回はサンプルにiOS7用アイコンのPSDテンプレートを使用しています。初期状態では31.3MBあります。
①ファイルをPhotoshopで開く。
②「ファイル」→「別名で保存」から保存形式を「Photoshop PDF 」にする。(Illustratorなどの場合はPDFに)
③PDFプリセットを初期設定(Photoshopは[高品質印刷])から[PDF/X-1a:2001]または[PDF/X-1a:2001(日本)]を選択し保存。
以上です。とっても簡単です。
標準設定の場合のPDFと比較してみる
果たして通常とどれくらいの差が出るのか?[高品質印刷]と[PDF/X-1a:2001] のそれぞれの形式で保存されたPDFを比較してみました。
1.ファイルサイズの比較
左が [高品質印刷]、右が[PDF/X-1a:2001]。実に二倍以上の差があります。元のPSDデータと比較すると[PDF/X-1a:2001]形式は3分の1以下の大きさになっています。
2.画像の比較
左が [高品質印刷]、右が[PDF/X-1a:2001]。元のデータと比べると [高品質印刷]の形式で保存されたものの方がほぼ完璧なのに対して、[PDF/X-1a:2001]形式のものの方が若干色がくすんでしまっています。が、元のデータと比較しなければ気にならない程度の変化ではないでしょうか?
結論:時間ないときにおすすめ
若干色味に変化がでしまうものの、時間切れで提出できなくなってしまうのに比べるとはるかにマシですし、他の保存形式よりもデータの劣化具合がすくないという点でこの方法は非常におすすめです。僕はこの方法を知ったお陰で、卒展の為に作ったA0のパネルのaiデータを118MBから10MBにできたことで、大判プリンターでの印刷がスムーズにかつほとんど劣化なく行うことができ、感動すると同時に、「もっと早く知っておけば…」と今までの苦労はなんだったのかと悔やむ気持ちもありました。このエントリが少しでも皆さんの就職活動のお役に立てると幸いです。
頑張れ就活生!
こちらもオススメ:新学期に向けたSNS黒歴史削除のススメ - ことばでスケッチ
(企業は意外とtwitterアカウントを見ていたりする…)
教育から共育へ?ーXD Exhibition 2014「 デザイン教育のこれから」を聞いてきた。
去年の4月に始めたブログを三回だけ更新してずっと放置していました。
先日、二子玉川で開催されていたXD Exhibition 2014で行われたトークセッション「デザイン教育のこれから」を聞いてきました。ものづくり,ソーシャルデザイン,教育のそれぞれの領域で活動されている方の考えるこれからのデザインについて興味深い話を色々と聞くことが出来ました。がっつりノートを取ったので全部書き起こしたろうかと思ったのですが、XDのtwitter公式アカウントによる講演のまとめがあったので、講演の中で個人的に印象に残ったところだけをば。(※以下、敬称略)
登壇者紹介
田川欣哉(たがわ きんや)
takram design engineering 代表。「デザインエンジニアリング」というデザインとエンジニアリングを融合した新しい製品開発手法を実践している。
takramやデザインエンジニアリングについての詳細はこのインタビュー などが参考になるかと思います。デザインと工学との両方の部門で有名な方ですね。
筧裕介(かけい ゆうすけ)
issue+designプロジェクト代表者2008年より、神戸市と協力し「震災+design」をテーマにissue+designプロジェクトを開始。社会課題にデザインの力は何が出来るか、をテーマに、食の安全+design、少子化+design、震災復興+designなど毎年様々な課題を切り口に市民参加型のプロジェクトを通じてアウトプットを生み出している。
実は僕は2010年に行われた「自転車通勤+design」のワークショップに参加したことがあり、筧さんにお世話になった事があります(三年前のことなので向こうはもう覚えていないとは思いますが…)。issue+designはとてもおもしろい取り組みなので、よく知らないという方は是非公式ページの方を見てみてください。
加藤文俊(かとう ふみとし)
慶應義塾大学環境情報学部教授。コミュニケーション論、メディア論、定性的調査法を専門とする社会学者。2003年から「場のチカラプロジェクト」を主宰。学生たちとともに、様々なフィールドワークを主体に活動している。
今回の講演で初めて知った方ですが、墨東大学や三宅島大学などの架空の大学を地域の住民と共に作るプロジェクトや、会場で展示されていた研究室の学生の作品など面白かったです。
共創がこれからの課題
加藤:これまでのデザイナーは問題の発見から解決までの流れを一気通貫して行うことで、複雑で曖昧な問題を解決してきた。しかし一人でできる課題解決には限界がある。これからはデザイナーとそれぞれの分野の専門家との共創が重要であるが、その手法についてはまだ未知の領域。
筧:縦割りの組織や領域にどのようにデザインで横串を通していくかが課題。
重要なのはリテラシー
田川:デザインとは評価軸(問題)とそこにプロットされるもの(解決)を同時に作っていく作業。だからこそ、絶対的な評価軸がある受験勉強とは相性が悪い。学生へのデザイン教育だけでなく、それを評価する側、特に経営層のデザインリテラシーを高めていく事も重要。日本の経営層のデザインに対するリテラシーは海外に比べて遅れている。
学びに必要なのは順番より深度
田川:デザインとエンジニアリングのどちらから学び始めたら良いのか聞かれる事多いががあまり差が無いと感じる。何か一つのことをある段階まで極めた人は、未知の領域に相対した時でも、それを修得する方法や修得するまでに必要な時間を見極める事ができる自分のものさしを持っているから強い。
問題を発見するには?
筧:デザインは本質的な問題が何なのかを発見できたら八割は成功している。問題の発見に必要なのは人間力。人に興味を持ち続けること。
田川:発見した問題が本質的な問題なのかどうかを見極める事が重要。実際にプロトタイプを作って仮説がワークするかどうかを検証することを繰り返す。手を動かすことが問題の発見に役立つ。
デザイン教育に重要なこととは?
加藤:学生と一緒に過ごす時間を長くする事。現場と大学の往復を意識する事。学生と現地の人が「教える」事と「学ぶ」ことでつながるプロセスを作りたい。
筧:デザインは、社会のシステムの中に組み込まれ、ワークする必要があり、高度な設計が求められる。どうしたら社会の役に立つかを探し、考えられ続ける好奇心が重要。
田川:最低限のデザインリテラシーの教育は定期的なワークショップなどを行うことで身につけられる。専門的な人材を育生するデザイン教育は、今後より難しい領域に入っていくと思う。
感想まとめ:教育から共育へ?
先に述べたように、デザインは社会の状況に伴い、その評価軸自体が変わるような、まさに現在進行形で「動いている」分野であり、その教育方法についても「これこそが正しい手法だ」というのを確定しにくいと三者とも考えているようでした。デザインの評価軸をデザイナーだけが持つのではなく、社会が共有し、より良い課題解決を行っていくために、デザイナーとその他の領域のスペシャリストが共に学び、共に教えあうような形がこれからのデザイン教育に重要なのではないかと感じました。デザイン教育の手法についても、プロトタイプを用いてこまめな発見と検証を繰り返していくこと必要なのかもしれません。
今回の講演では、それぞれの領域で活躍されている三者共にこれからのデザインについて抱えるモヤモヤというか悩みみたいな部分がとても共感できて(特にデザインという言葉が氾濫している現状や、自分の仕事領域の説明の難しさ等)、またそれにまつわる具体的な話を色々と聞けて、プロでも同じようなところで悩んでるんだな!って思えたのが収穫でしたね。
参考図書
デザイン思考:
デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)
- 作者: ティムブラウン,Tim Brown,千葉敏生
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/04
- メディア: 単行本
- 購入: 14人 クリック: 248回
- この商品を含むブログ (58件) を見る
takram:
issue+design:
地域を変えるデザイン――コミュニティが元気になる30のアイデア
- 作者: issue+design project,筧裕介
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2011/11/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 71回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
加藤文俊研究:
ピグマリオンの恋
最近はもっぱら就職活動に勤しんでいる僕です。
そんな中気になるニユースを見つけました。
中小企業が格安で導入できる産業用ロボット「バクスター」が凄い!
“皆さんご存知の全自動掃除機「ルンバ」を開発したロボット工学者、ロドニー・ブルックスが新たな製品を開発。そして先日リシンク・ロボティックス社から発売をしました。その名も「バクスター」。一言で言えば、中小企業が格安で導入できる産業用ロボットです。”
このロボットの画期的なところはやはりなんといっても、動作のプログラミングを直接的な操作を通じてできるという所ではないかと思います。「この部品をこう持って、ここにこんな風において…」という作業をプログラムの言語に置き換えることなくロボットの手を取りながらあたかも体で覚えさせるようにプログラミングすることができるという部分が導入のコストを格段に下げているように思えます。作業のオペレーションが変更になった際も、現場の人間が直に教えるようにプログラムの更新が簡単にできるので、ライン工のような単純な作業であればすぐにでも人の代わりが務まりそうです。
就活している僕にとっては仕事について自分が仕事をする意義とは何なのかとか色々考えさせられるニュースでした。
日本のような、将来的に少子高齢化が進み、人口減少による国力の衰退が懸念されるような先進国では今後ロボットが社会のあらゆる場面で人の代わりになっていくのは避けられない流れになるような気がします。
ここでふと思ったのがロボット物のSFによく有るロボットが本物の人間になりたいと願う事。古くはピノキオからあるテーマであって、さらに遡るとギリシャ神話のピグマリオンあたりに似たような話が出てきます。(以下Wikipediaより引用)
“現実の女性に失望していたピュグマリオーンは、あるとき自ら理想の女性・ガラテアを彫刻した。その像を見ているうちにガラテアが服を着ていないことを恥ずかしいと思い始め、服を彫り入れる。そのうち彼は自らの彫刻に恋をするようになる。さらに彼は食事を用意したり話しかけたりするようになり、それが人間になることを願った。その彫像から離れないようになり次第に衰弱していく姿を見かねたアプロディーテーがその願いを容れて彫像に生命を与え、ピュグマリオーンはそれを妻に迎えた。”
世界各国で形は違えど、古来から人型のものには魂が宿るとかんがえられる傾向が有るようですね。件のバクスターも、やはり人の形をしています。
それについて色々考えたことや思いついた事があるのですがとりあえずこのへんで。
気が向いたら続きを書きます。長文をかくにはもっと体力がいるな…
新学期に向けたSNS黒歴史削除のススメ
出会いの季節に向けて身辺整理を
そろそろ新学期。多くの人との出会いの季節です。
twitterアカウントやfacebookアカウントを初対面の人にアドレス代わりに教えあう機会もこれから多くなるのではないかと思います。
そこで、第一印象を良くして快適な人間関係を送るためにもSNSなどに残る黒歴史を消してしまうことをおすすめします。
僕はtwitterをメインSNSとして色々な目的で使っています。先んじて英語版では去年から機能が公開されていましたが、最近日本語版tiwtterでも今までの全てのツイート履歴の取得が可能になりました。
早速ダウンロードしてTwitterを始めたころのツイートを見てみましたが、下ネタや欝ツイなど、後々の人生においてトラブルの芽になりそうなものがたくさん見ることができました。
そろそろ研究室にも後輩が入ってきたりするので、危険なデータをわざわざweb上に残しておく必要もないと考え、ツイートを全部消すことにしました。ダウンロードしたzipファイルさえPCに残しておけば思い出の保存としては問題ないですしね。
①今までの全てのツイートのアーカイブを削除。
ツイートを削除するにはここを使いました。tweets.zipをアップロードすることで過去のアーカイブもまるごと消せるようになりました。期間を指定してそこだけ消せるようにもなっています。僕はめんどくさかったので全部消しました。ただ前ツイート消去後もツイート数が0ではなくちょこっと残っているようなのでRTしたツイートのアーカイブだけは完全には消せないみたいですね。
②有事()の際に備えてtwilogにも非表示対応設定を。
twilogはTwitterのツイートの自動取得・保存をしてくれるサービスです。アカウント認証をするとその時アーカイブ出来る全てのツイートが、また認証しなくても過去3200件までのツイートのアーカイブが日付やメンションした相手、ツイートなどのデータの分析が見れる便利なサービスです。しかし裏を返せば赤の他人から、何月何日は何してたとか、良く@でやり取りしているのは誰かとかプライベートな情報が全部分かりやすくなっちゃうんですから危険っちゃ危険です。ツイートを非公開にすることでtwilogに表示されなくすることもできますが、僕はtwilogへの表示の拒否設定をしました。これでアカウントをプロテクトしなくてもtwilogにツイートが公開されることはありません。こんな表示になります。
③検索エンジンのキャッシュからも削除
もし削除した内容が検索エンジンのキャッシュに残っている場合、そこから過去の内容が見れてしまうので注意が必要です。キャッシュが更新されるまで我慢が出来るなら放置しててもいいと思いますが、気になるなら削除リクエストを出すこともできます。僕はtwilogの昔のキャッシュが残っているのでGoogleとYahooの検査結果からキャッシュを削除する申請をしました。(事前にGoogleアカウントの取得が必要になります。)(3/23日現在では申請保留中。)
自分の情報は自分で守るという自覚
現実世界でおこったことがデータとして反永久的に形になって残ってしまう社会では、自分の情報をコントロールすることも必要になってきます。SNSでより良い人間関係を構築し快適に過ごす為にも、その自覚と管理は最低限の知識として持っておきたいですね。
要望としてはtweets.zipの中身はこまかい表示設定とかできないのでオフラインでデータを扱いやすく使えるツールとか電子書籍のようなデータに変換するツールが出ないかなと期待しています。
心機一転してこれからは後輩から尊敬されるツイートをして行こうと思います。
全てをリセットした僕のアカウントがこちら
RTは完全には消えてないんだった。…ウヒー。
はじめました
一度挫折したブログを再び書くことにしました。
このブログの目的は思考の練習です。
自分の頭のなかでは理解できていても、それを他人に伝えるときに文章だと上手く表現できないと感じることが最近特に多くなりました。その理由を色々と考えてみたところどうも思考の仕方に原因があるのではないかと。
今までは頭のなかで得た知識をグルーピングして比較・分類しながら大雑把に理解していました。そのため知識を分解・再構築することが出来ておらず、僕とと同じ知識体系を有していない人にとっては、僕の文章表現は理解しにくいものになっていたのではないかと思います。
脳内のイメージを部屋に例えると、自分は部屋の何がどこにあるか把握しているしそれなりに意味のある配置になっているけれど、他人から見たら散らかっているようにしか見えない部屋、みたいな感じでしょうか。
プレゼンテーションなどではスライドでビジュアルと言葉を組みあせながら、ある程度自分の言わんとしている概念みたいなことを伝えることはできていました。が、文章だけ、やビジュアルだけ、だと上手くいかず、それがおそらく知識を分解し再構築するというステップができていなかったせいなんじゃないかなと。
ここまで書いてみましたが上に書いてある文章もイマイチ伝わっているかどうか自信がないですね…うう
とにかく論文も書かかなければ成らない今年こそ文章力を上げるべく、言語による思考のトレーニングとして、ブログをはじめます。